お年寄りの体の変化とは

外見上の変化

50歳以上の半数に白髪

男女とも、50歳を越えると半数の人に白髪が出てきます。全身の毛髪は40歳を越えると、しだいに薄くなっていきます。
男性では、眉毛や鼻毛が長くなることもあります。

皮膚のかさかさに注意

お年寄りの皮膚は皮脂の分泌が減り、しわが目立ったり、かさかさしてきます。
かゆみが強いことがあるので、クリームで皮脂を補うなどのケアも必要です。

歯が抜けます

歯は、60歳代の人で約15本、70歳代の人で約20本失われています。
歯が抜けると、食事が柔らかいものに偏るだけでなく、噛むことからくる脳への刺激が少なくなります。必ず義歯を入れて治療を。

背中が丸く、前かがみに

骨粗鬆症で骨がもろくなると、背中が丸く、前かがみの姿勢になったり、身長が短縮します。
予防には食事でカルシウムをとり、日光の下で体を動かすことが大切です。

外見上の変化

感覚機能の変化

ものが見えづらくなります
老眼だけでなく、光への反応も鈍くなり、暗い所から明るい所へ、明るい所から暗い所へ入った時、ものが見えにくくなります。機能のフォローをする、近視・遠視などのメガネを通販で購入して付けましょう。
瞳が白く濁って見えるのは、老人性白内障の可能性が…。なるべく早く眼科を受診してください。

高い声より、低い声で

聴力は高音域から低下するので、高い音が聞こえにくくなります。高い声より、低い声のほうが聞き取りやすいのはこのため。
大きくゆっくりと、低めの声で話しかけてください。

触覚・痛覚が鈍ります

触覚や、痛みを感じる感覚も低下してきます。ボタンがかけづらかったり、やけどに気づかないことがあるので、まわりの人が注意します。
湯たんぽやアンカでのやけどに気をつけて。

味や匂いの感覚も鈍化

味覚や嗅覚も変化。甘い・辛いに鈍感になったり、悪臭に気づかないこともあります。
塩分・糖分を取りすぎたり、いたんだものを食べないよう、まわりの人が気をつけます。

運動機能の変化

転倒に注意!

神経機能が低下して、動作が緩慢になり、少しの段差でつまづいたり、指先の動きが鈍くなったりします。室内は整理整頓、階段や風呂場に手すりをつけるなど、転倒防止策を立ててください。

行動化に時間がかかります

年をとっても繰り返し行われる単純な行動は、ふつうに行うことができます。
反対に機器を取り扱ったり、ものを書くなど、複雑な行動は開始が遅れます。

筋力低下・関節痛

筋肉がやせて、衰えます。関節の軟骨も固くなり、外力を和らげる力が弱まって、痛みが起きることがあります。
筋力は使わないとますます衰えるので、毎日適度に体を動かすことが大切です。

骨折に気をつけて

年をとると骨のカルシウム量が減り、もろくなって、少しのことで骨折しがち…。
カルシウムの多い食事をし、適度な運動・日光浴で骨を丈夫に保ちたいものです。

体内器官の変化

風邪などをひきやすいので注意
お年寄りは、一見昔と変わらないように見えても、内臓機能が低下。息切れがしたり、風邪など感染症にかかりやすくなっています。肺炎になると重症になりかねないので、注意が必要です。

動脈硬化が進んでいます

動脈硬化から、狭心症・心筋梗塞や脳梗塞などに、かかりやすくなっています。動物性脂肪の取りすぎに注意し、ストレスや疲れをためない生活を心がけてください。

便秘・下痢、食欲不振

胃腸が弱くなると、便秘・下痢、脱水症状などを起こしやすくなります。消化吸収力が低下し、食欲も落ちています。
好みのものをおいしく食べられるよう、お世話したいものです。

頻尿は、自然なこと

年をとると排泄機能が衰えて、トイレの回数が増えたり、尿漏れや失禁も起きてきます。
これは年齢とともに起きる自然な現象。責めずに、お世話を!
異常があれば早めに受診してください。

医療体制の整った有料老人ホームがあると、より安心ですね。

このように私たちが普段感じることのできない変化でも、お年寄りの方々には非常に重荷になっていることがあります。
それをお手伝いしてあげる意味を含めても、介護を改めて理解したいものですよね。